ー住宅の採光とは?採光の役割やテクニックも解説ー
住宅を建てたりリフォームをしたりする際に、「採光」という言葉を聞きますよね。
どのような意味や役割があるか、ご存知でしょうか。
この記事では、「採光」の意味を解説します。
採光の役割や、採光計画を考える際のテクニックも紹介するので、ぜひ確認してみてください。
住宅の採光とは屋内に自然の光をとりいれること
住宅の「採光」とは、屋内に自然の光をとりいれることを指します。建築基準法と日当たりの観点で、最高の意味が異なります。
建築基準法の場合、第28条「居室の採光及び換気」のことを「採光」と定義します。建築基準法によれば、人が長時間いる屋内環境において、床面積に対する一定の面積に採光を取り入れる窓などを設置しなければなりません。基準を満たす採光の面積を「有効採光面積」と呼びます。有効採光面積は床面積の7分の1以上必要です。
一方で、建築の専門家ではない場合、一般的に「採光」は「日当たり」という意味で使われます。光の明るさや量などを表し、日当たりの良さを示します。
住宅の採光の役割とは?
住宅の採光の役割は、生活リズムや健康を良く保つこと、湿気を減らすこと、光熱費を節約することです。それぞれの詳細を確認していきましょう。
生活リズムや健康を良く保つ
住宅の採光の役割は、生活リズムや健康をよく保つことです。自然光を浴びることによって、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンが分泌されます。
陽の光を浴びないことによって、生活リズムが崩れ夜眠くならなかったり、ストレスや不安が増えたりします。
湿気を減らす
湿気を減らすことも、彩光の役割です。自然光が当たらないと、湿気がたまりやすくなり湿度が高い状態になります。
湿度が高いと、洗濯物が乾かなかったり、カビが発生したり、健康面にも悪い影響を与えたりするので注意しましょう。
光熱費を節約する
住宅の彩光が良いと光熱費を節約することにも繋がります。彩光が悪いと、昼間から電気をつける必要があるでしょう。冬場は暖かい光が十分に屋内に届かず、暖房をつけることで光熱費が上がります。
住宅の採光計画やテクニック4選
住宅の採光計画やテクニックとして4つご紹介します。
1.高い位置に窓をつける
狭い部屋や間口が小さい部屋には、高い位置に窓を付けることがおすすめです。南向きに窓を付けることで、夏には日差しを抑えることができ、冬には部屋の奥まで光が届きます。
2.住宅密集地では、高い場所と低い場所に窓を付ける
住宅密集地に家を立てる場合は、高い場所と低い場所に窓を付けるようにしましょう。高い位置に窓を付けることによって、近所からの視線を気にせずに生活することが可能です。しかし、高い位置の窓だけでは換気が不十分のため、低い場所にも窓を付けると良いでしょう。
3.中庭を作る
採光のために、中庭を作ることもおすすめです。中庭を作ることで、中庭の周りの部屋に光を与えられます。また、近隣の目を気にする必要ないリラックスできる空間としても役立ちます。
4.キッチンの自然光と照明光のバランスを考える
キッチンでは、自然光と照明光のバランスを考えることが重要です。直射日光で食材を傷めてしまうことを考慮する必要があります。キッチンでは、あえて大きすぎる窓を避けることも良いでしょう。
まとめ
この記事では、「採光」の定義を紹介しました。
「採光」の定義は、建築基準法の第28条「居室の採光及び換気」のことを指したり、一般的な日当たりを指したりします。
また採光の役割は以下のとおりです。
・生活リズムや健康を良く保つこと
・湿気を減らすこと
・光熱費を節約すること
せっかくのマイホームは、十分な光の元で快適に過ごしたいですよね。採光に関してのご相談はプロにお任せください。
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