コンセプトや見ためではなく暮らしやすさに配慮したデザイン住宅が快適さにつながる

デザイン住宅とは、外観や内装などのインテリア、空間など住まい全体をひとつのデザインコンセプトに従い、設計されている住宅のことです。

デザイン住宅は、設計士や建築家などの個性や作風を住宅に表したものです。

一般的に、デザイナーズ住宅と呼ばれている建物もデザイン住宅に含まれます。

デザイン住宅はデザインにこだわっている住宅なのか

建物も含めて住まい全体が、ひとつのデザインコンセプトに基づき設計されている住宅をデザイン住宅と呼びますが、デザイン住宅にはさまざまな住宅があります。

デザイン住宅には、設計士や建築家が持っている個性などが色濃く表現されています。

そのため、デザイン住宅には、非常に個性的なデザインやユニークなデザインの住宅もあります。

デザイン住宅の最大の特徴は、オリジナリティがあふれている家なのではないでしょうか。

デザイン住宅を建てる時は、自分好みのデザイン、コンセプトに従って間取りをはじめ、内装、素材、インテリアなど、住宅に関するさまざまな点にこだわって家づくりを行うことができます。

この点も、デザイン住宅の大きな魅力なのではないでしょうか。

近年、デザイン住宅と呼ばれる住宅はデザインやコンセプトばかりにこだわるのではなく、暮しやすさ、心地よさなどの住空間をまるごとデザインするといった考えに基づき設計されることも多くなってきているようです。

暮らしやすさも含めて考えることが大切になる

デザイン住宅は、さまざまなコンセプトに従って設計されます。

デザイン住宅のコンセプトには、和風、洋風、シンプルモダン、和洋折衷など、さまざまな種類があります。

デザイン住宅の代表的なスタイルとしてはシンプルモダン、現代和風、和洋折衷、南欧、北米スタイルなどです。

シンプルモダンは、屋根、外観ともに全体的にシンプルなデザインがまとめられていることが多いです。

シンプルモダンの住宅のカラーは、白、グレーといったベーシックカラーが多く、落ち着いた印象の住宅が多いです。

シンプルモダンの住宅では、コンクリートの打ちっぱなしの素材感を外観デザインに生かした住宅もあります。

現代和風をコンセプトにした住宅は、日本の和のスタイルを現代的に解釈したデザインが使用されています。

現代的な和風とは、軒や屋根のラインが直線や格子という点が特徴となっています。

和洋折衷がコンセプトにされている場合は、和風と洋風のデザインを上手に融合した住宅です。

和洋折衷がコンセプトの住宅は、落ち着きがあるため、周囲の環境と調和しやすいスタイルの住宅でもあります。

デザイン住宅を考える時に、いくつか注意する点があります。

それは、デザイン住宅はスタイリッシュ、個性的な住宅も多く、見た目となるデザインばかりにとらわれ、暮しやすさなどとのバランスが悪くなっていることがあります。

特に、建物内の生活動線、家事動線、収納が考えられていないことも多くあります。

また、見た目ばかりにとらわれ掃除し難い、メンテナンスがしにくいといったデメリットがある場合もあります。

デザイン住宅の多くはスタイリッシュな建物が多く、外観、室内ともに白で統一されているということもあり、汚れなどが考慮されていない場合があります。

他にも、床に大理石が用いられている場合、見た目は豪華ですが掃除が大変である、肌触りが冷たく、硬いため足に負担がかかるといったデメリットが生じることも。

このように、デザイン住宅はスタイリッシュな外観など魅力的なことが多いが、ライフスタイルに合っていないこともあるため注意が必要です。

デザイン住宅は、コンセプトに基づき、外観、内装ともにデザインされているためスタイリッシュな見た目などが魅力です。

しかし、デザインなどにとらわれ過ぎると暮らしにくくなってしまいます。

デザイン住宅を検討する際は、ライフスタイルとデザインのバランスを考えることが大切なのではないでしょうか。